この記事の内容をザックリと読むと
チアシードには、種子植物に含まれている「発芽毒」があると言われています。
この発芽毒には「アブシジン酸(ABA)」が含まれていて、これが身体の免疫力低下や有害をもたらすと言われていますが、どこにも発芽毒による健康被害などは報告されてなく、毒性を立証するデータはいまのところは存在しないとされています。
アブシジン酸が本当に入ってないと言えるのか、身体への影響はどんなものか見ていきたいと思います(/・ω・)/
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目次 / contents
チアシードに発芽毒は本当にある?
この噂についてはチアシードに限らず、玄米や雑穀などのあらゆる植物の種子に含まれている物なんです。
どんなものが含まれているのかと言うと「発芽毒」といって、植物ホルモンの一種である発芽抑制因子の「アブシジン酸(ABA)」や「フィチン酸」というものが含まれています。
そして、チアシードにも含まれた「アブシジン酸(ABA)」が身体にとって有害なものであるという事が言われているのが、噂の原因になってます。
結果論から言うと毒性があるとは言えない
先に結論から述べてしまえば、「アブシジン酸(ABA)」の身体への毒性の影響はあるとは言い切れません。
それは、種子に毒があると言う事を証明するための根拠や検証の情報がどこにも見当たらなく、玄米や大豆に比べると、大さじ1杯のチアシードに含まれているアブシジン酸は極微量ともされているからです。
さらには健康被害の報告も今のところはなく、FDA(米国食品医薬品局)でも規制はされていないようです。
論文から飛躍してしまった
最初に言われだしたのがアメリカの論文を書いた方が「人の血中の顆粒球活性化に関わっていることが分かり、今後新しい抗炎症剤開発に繋がる」と言ったようなことから、「アブシジン酸が活性酸素を増大させミトコンドリアを傷つける」つまり「ミトコンドリア毒」だという言葉に飛躍していったとされてこうなったようです。
更には、人の食事などによる実験ではなく、「顆粒球」と「高濃度のアブシジン酸」を使った細胞実験の結果であって、チアシードや玄米などには低濃度のアブシジン酸しか含まれていないんです。
ファインスーパーフード チアシードの発芽毒に対する見解
「ファインスーパーフード チアシード」の発芽毒に対する見解としてはこう述べられています。
このような情報に基づき、弊社では発売にあたり、弊社製品「ファインスーパーフード チアシード」中に含まれるアブシジン酸を第三者機関で測定し安全確認をしておりますが、結果は「極微量=0.01ppm」で、そのままお召し上がりいただいても全く問題ございません。
万が一、何らかの影響が出る可能性があるとすれば、最低量で一日にチアシード1,300g(1.3キログラム)という通常では考えられない量を摂取する必要があり、これは一日あたりの目安量10gの130倍以上にも相当します。
その他、日本の食品安全委員会の議事録(2010.6.23)の中にも、米国環境保護庁(EPA)が「アブシジン酸が幼児や子供を含めた消費者に危害が生じる可能性がない」と報告しているという記載もあります。
以上のことから、弊社製品「ファインスーパーフード チアシード」は、「アブシジン酸」による影響はないものと考えております。引用元|http://www.lohas-fine.jp/superfoods/chia_seeds/images/chia_about.pdf
「0.01ppm=0.000001%」ともの凄くわずかなものになってます。
アブシジン酸はどんなもの?
「アブシジン酸(ABA)」は植物ホルモンの一種で、ストレスに関係するホルモンとして扱われています。
- 植物ホルモンとは
- 植物ホルモンは種子植物に広く存在し、低濃度で生理活性や情報伝達を細胞間で行う物質
アブシジン酸の役割
植物は乾燥や低温などのストレスにさらされると、植物ホルモンの一つであるアブシジン酸(ABA)が根などで合成されるんですが、植物にとっては重要な役割を果たしています。
ただ、このアブシジン酸は活性酸素を生成すると言われています。
- アブシジン酸の役割
- 水が少ない状況で、水が蒸散しないように気孔を閉鎖する
- 様々な遺伝子の発現量を調節する
- 種子の成熟と休眠に働きかける
アブシジン酸が体内に入ると危険と言われてる理由
アブシジン酸は発芽抑制因子として働き植物の発芽を調節しているんですが、仮に「アブシジン酸(ABA)」が体内に大量に入った時にはどんな症状がでるのかって事です。
- アブシジン酸の有害性
- 生体の細胞のエネルギーを生産する工場と言われているミトコンドリアを傷つける
- 体温低下、免疫力の低下、疲れやすくなるなどの症状が出る
アブシジン酸は活性酸素を生成すると言われているように、活性酸素は主にミトコンドリアで生成されるので、体内にアブシジン酸が貯まると、活性酸素を増大させミトコンドリアを傷つけて、体温低下、免疫力の低下、疲れやすくなるなどと言われている説があるんです。
免疫学的には抗炎症作用があるという説
逆に、免疫学的にはアブシジン酸は抗炎症作用があると言われていて、インフルエンザや糖尿病の予防や改善になるかもしれないとの研究もあるともされています。