こんにちは(^O^)
卵に含まれた、機能性脂質として注目された「レシチン」という言葉は聞いた事ありますか??
このレシチンにはザックリいうと「コリン」と言う成分が含まれているんですが、このコリンが身体にとって健康面にとって様々な良い効果をもたらしてくれるんです(^o^)
- レシチン(コリン)の効果
- アルツハイマー型認知症を予防
- 脂質の代謝をよくする
- 動脈硬化の予防
- 脂肪肝の予防や改善
- 高血圧の予防や改善
- 神経細胞の活性化
こんなにも予防してくれて、誰もが気になる脂質の代謝をもたらす効果があります。
そして、人の身体の一つ一つの細胞には全てに「レシチン」が含まれています!このレシチンがあるおかげで体調がよかったり、病気にもなりにくくなったりと体の重要成分の一つなんです。
今回は卵に含まれたレシチンの話しなんですが他にもレシチンが含まれる食べ物はあって、主なものとしては大豆レシチンなんですが、卵のレシチンが「脳」の活性化にまで効果があると言われてるんです。
ちょっと難しい話しにはなりがちなんですが、レシチンとはなにか?を知ってもらえると健康に役立つと思います(^-^)
目次 / contents
「レシチン」とは何物??
レシチンはリン脂質の一種の「ホスファチジルコリン」と言う別名でしたが、現在はリン脂質を含んだ脂質を「レシチン」と呼ぶようになったんです。
つまり、レシチンはリン脂質だけでなく「中性脂肪、コレステロール、糖脂質」などの脂質も含んだもので、この中のリン脂質が「機能性脂質」とされて注目されてます。
注目されているリン脂質の一つには「コリン」が含まれていて、コリンが体の機能面にとっていい効果をもたらしてくれる、なくてはならない成分なんです。
レシチンが体に必要な理由は
まず、人の身体の一つ一つの細胞には全てに「レシチン」が含まれているんですよ。
レシチンが細胞からいなくなると…新しい細胞が作れなくなったり、栄養分や酸素が充分入ってこなかったり、不必要な物質が出ていかないで細胞の中にたまってしまったりと、細胞は不調になって体調もよろしくなくなってきます(^▽^;)
レシチンの一つ、先ほどの「コリン」は「神経伝達物質」を体内で生産するために必要な物質で、細胞膜の主成分で脳神経や神経組織を構成しています。
そして、水と油を混ぜ合わせる乳化作用、酸化防止作用、保水作用などなどの脂質の代謝には大切な作用をもっているんです。
卵に含まれる「レシチン」の効果
卵の黄身(卵黄)に含まれる「レシチン」は、機能性脂質のリン脂質の一種の「コリン」を含んでいます。
- 卵に含まれる脂質成分で最も注目されているのが、卵黄に含まれる機能性脂質の「リン脂質」
脳に働きかけ細胞膜の修復・構成を促進してくれるものなんです。それに乳化作用も働いていて、高コレステロール血症(脂質異常症)や動脈硬化、脂肪肝などの予防や改善にも優れています。
レシチン(コリン)は脳を活性化させる
レシチン(コリン)は脳に働きかけてくれて、細胞膜の主成分で脳神経や神経組織を構成しています。
つまり、脳の神経細胞膜を健全に保つ役割によって脳の老化防止にも役立つって事です。
そして神経伝達物質の一つに「アセチルコリン」と呼ばれるものがあります。
このアセチルコリンのもととなるのは「コリン」で、合成酵素の働きで作られる神経伝達物質です。このコリンが卵を食べる事でとれるって事で、脳神経細胞の「記憶」や「情報の伝達」の大切な役割を持っているんです。
アルツハイマー型認知症に効果が期待できる
アルツハイマー型認知症の原因の1つに脳内神経伝達物質である「アセチルコリン」と「合成酵素」と「ビタミンB12」が著しく減少しているためと言われています。
つまり、レシチン(コリン)をとる事で神経伝達物質である「アセチルコリン」を生成してくれる働きをもっているので「アルツハイマー型認知症を予防」してくれると言われてるんです。
逆に言えばこの「アセチルコリン」が不足すると「記憶力の低下」「学習能力の低下」の原因の一つにもなりえると言う事になります。
他にも代表的な「大豆コリン」があるんですが、脳には異常な物質が入り込まないようにする為の「脳関門」という組織があって、ここを通過するには「卵黄コリン」の方が脳内まで届きやすいと言われています。
そして卵黄のレシチンは大豆の約3倍含まれています。
レシチン(コリン)とビタミンB12が効果的
卵黄のレシチンとビタミンB12を一緒に摂る事で「コリン」から「アセチルコリン」の合成酵素の働きが促進されて、脳の神経細胞間でのアセチルコリン濃度が増加して、脳内の神経機能が改善されると言われています。
まあ相乗効果があるって事ですね。
卵にはビタミンB12も含まれているので卵黄レシチンだけを摂るという心配もなく、栄養補助食品として販売されている卵黄コリン製剤にもビタミンB12が含まれている事がほとんどです。
動脈硬化を予防するレシチン
「動脈硬化」は悪玉コレステロールが増えると血が固まりやすくなって起こりやすくなるんですが、レシチン(コリン)には血液中のコレステロールを溶かしてくれるという乳化作用があるので、血液が固まりにくくなって血液の流れも良くなってくれて、尚且つ酸素や栄養素などが運ばれやすくなります。
つまり、コレステロール値を下げる働きがあるため「動脈硬化」や「脂質異常症」などを予防してくれる働きがあるって事です。
そしてこのレシチン(コリン)には、HDL(善玉コレステロール)を増やして、LDL(悪玉コレステロール)を減らすという役割も持っています。
血液の流れが良くなると言う事は、細胞全体も活性化してイキイキしていきます(^o^)
- 脂質異常症とは血液中の脂肪分(コレステロールや中性脂肪)が多すぎる、あるいは少なすぎる状態。「高コレステロール血症や高脂血症を含んだ病名」
脂肪肝を予防するレシチン
「脂肪肝」になる要因として栄養のアンバランス、糖尿病などの内分泌障害など、色んな事があるんですが、その中の一つとして「コリン」の不足や欠乏も脂肪肝の原因になっています。
- 脂肪肝とは、脂質のひとつである中性脂肪が肝臓内に多く蓄積する状態。脂肪肝の状態が進行すると、肝炎や肝硬変、肝がんなどの病気を発症することもある。
脂肪肝の全般に対して「コリン」が効果的と言われているんです。
レシチン(コリン)には中性脂肪の異常蓄積により現れる脂肪変性を防いでくれる「抗脂肪肝作用」があるとされていて、肝臓の脂質代謝を改善する働きがあるとされています。
簡単に言えば、コリンをとると肝臓で行われる脂質の代謝との脂肪の蓄積を防いで脂肪肝などの予防ができると言う事です。
脂質の代謝をよくする
- 脂質の代謝をまとめると
- 脂質は水には溶けない
- 血液中の脂質を代謝する為にリポタンパク質が存在する
- リポタンパク質を作るにはコリンが必要となる
「脂質」と言われるとどんなものを思い浮かべますか?
脂質には、常温で液体の「油」と常温で固体の「脂」があって、この2つを合わせて「油脂」といいます。
そして、血液の中には「コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸」の4種類の脂質があってこれらの脂質は水に溶けません。
そのため血液中において水に溶けない脂質がタンパク質と結合して、吸収部位や合成部位から使用部位へ運搬するための複合体粒子の「リポタンパク質」の形で血液中に存在します。このタンパク質と脂肪が結合されるのは「レシチン」があるからです。
脂質(コレステロールやリポタンパク質)の代謝がうまく行われなくなると「悪玉コレステロール(LDL)」が血管壁に沈着し、高脂血症や動脈硬化症を引き起こすことになるんです。
脂質の代謝に必要な細胞膜の構成成分「リン脂質」の一種の「コリン」は肝臓などの細胞膜の修復・構成成分として、コレステロールや中性脂肪などの量を適正に保つ働きがあるのです。
神経細胞の活性化
- 神経細胞の活性化をまとめると
- 神経は多数の神経細胞同士をつなぐ為の神経伝達物質が存在する
- 神経伝達物質の一つのアセチルコリンの材料としてコリンが必要
- コリンをとる事でアセチルコリンの働きがよくなる
神経組織によって構成される、情報を伝える組織が「神経系」です。
神経系は刺激を伝える組織として、「中枢神経(脳・脊髄)」「末梢神経(脳神経・脊髄神経・自律神経)」に大きくわかれています。
そして神経も細胞から出来ているんです。
「脳」を構成し情報処理と伝達をしてくれる、神経系を構成した細胞を「 神経細胞(ニューロン)」と言います。
この神経細胞(ニューロン)は独特の形をしていて、「神経細胞体」があり、木のように枝分れした複数の情報を受け取る「樹状突起」と、情報を送り出す1本の「軸索突起」を持っています。
「樹状突起部」で受けた他の神経細胞の情報は「軸索突起」を伝わって神経終末に到達し、次の神経細胞や筋細胞などに伝達されます。
そしてこの伝達の時に、脳内の神経細胞と神経細胞をつなぐ接合部は「シナプス」と呼ばれていて、情報の受け渡しをしている部分があります。接合部は少し隙間があいていて、この隙間から「神経伝達物質」が放出して情報の受け渡しを行っているので、刺激や興奮が伝わるということです。
話しは長くそれましたが、神経伝達物質は多数存在するんですが、その中で最も早く構造や機能が明らかにされた神経伝達物質の一つが「アセチルコリン」です。
この「アセチルコリン」は、主に脳の神経細胞における「記憶」や「情報の伝達」に重要な役割を持っていて「アセチルコリン」のもとになるのが「コリン」なんです。
つまり、コリンをしっかり摂ってコリンの濃度が上がればアセチルコリンの合成が促進されて、もっと多くの信号が伝達されると考えられてます。逆にコリンが足りなくなると細胞が正常な働きが出来なくなって、体調不良や免疫低下などなどが起こりやすくなってしまいます。
細胞の働きかけ
- 細胞への働きかけ
- 細胞膜の修復や構成
- 細胞に必要な酸素や栄養分を吸収
- 細胞に不必要な物質を排泄
- 新しい細胞が生まれるための働き
ビタミンにも水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンとわかれているように、人の身体は「水溶性」と「脂溶性」の性質を持った細胞から出来ています。脂溶性である水と親しみにくい脂肪のコレステロール、中性脂肪、脂肪酸等と一緒になって、それらを水に溶けやすくする役目も持っています。
さらには細胞の中からコレステロールを取り除くときに働く酵素の作用を助けたりもします。
そして、レシチンのおかげで、細胞に必要な酸素や栄養分を吸収し、不必要な物質を排泄して、細胞膜を修復したり、構成をしてまた新しい細胞が生まれてくるんです。この細胞が細胞膜を通じて物質を取り入れてみたり排出したりと出来るのは「レシチン」があるからなんです。
細胞の一つ一つをみずみずしく若々しく保っていくためにはこのレシチンが必要なんですよ。
つまり、レシチンは体内の細胞に欠かせない成分として存在していて、レシチンが不足すると一つ一つの細胞がしっかり機能しなくなってくるという事なので…日ごろからレシチンをしっかり摂取することは重要だと言えるって事ですね(^o^)
レシチンが含まれるのは卵の卵黄だけ?
今回は卵の栄養素についての話しなので卵黄だけを取り上げてますが、もちろん他の食材にも多く含まれているのはあります。
- 卵黄や大豆製品、穀類、ゴマ油やコーン油、小魚、レバー、ウナギなどには多く含まれています。食品から抽出されたレシチンを用いた健康食品も販売されています。
サプリメントとして販売しているものもあって、卵黄を原料としたものと大豆を原料にしたもので区別されて売っています。
- 卵黄を原料としたものは「卵黄レシチン」
- 大豆を原料にしたものは「大豆レシチン」
主な大豆レシチンと卵黄レシチンには大きな違いが一つだけあります。
それは、卵黄レシチンは「脳」への効果、神経系などにも効果があるとされてるんですが、大豆レシチンには脳内までは届かず、血液中に留まる傾向があるとされています。
つまり卵黄レシチンは脳の活性化のためにはとてもいいと言われてます。